2014.10.03
革といえば様々な加工がありますが、ファブラボ北加賀屋では主としてレーザーによる彫刻が行われています。 今回紹介するのは高瀬さんが制作されている革の財布です。二回目の制作となる当作品、主な加工部は公開できないのですが、写真の通りレーザーで彫刻などの作業がなされております。
今回の制作にあたっては革の性質が仇となり、満足に仕上がるまで何度か試作を繰り返すこととなりました。私も経験不足で上手くサポートできず、革加工の難しさを目の当たりにしました。とはいえ、レーザー加工による彫刻が見栄えよく仕上がるのも革ならではの魅力です。この作品にもオリジナルの彫刻が施されており、毎日持ち歩きたくなる実用的な小物となっております。
制作者の高瀬さんは専攻・職業とも機械工学の分野にたずさわっておられるのがきっかけでファブラボを訪れた方ですが、特に手芸などを経験されているわけではないものの、ファブラボ北加賀屋の機材に向いているものを制作してみようということで革作品に挑戦されております。今後も手芸でものづくりをされるのか、あるいは本業であるロボット技術を活かした作品を作られるのか、発展の行き先が非常に楽しみです。
入谷
2014.09.17
メンバーの制作物を紹介する第二回目、今回は柏木さんの「アクリル板で作るけん玉」を紹介いたします。
写真の透明な立体物がけん玉の「けん」と「玉」です。
レーザー加工機で3mmのアクリル板を切断してパーツを作成し、それらを立体的に組み合わせて制作されております。平べったいパーツからボリュームのある立体物を作る方法はレーザー加工を使う中でも人気のある工作方法ですが、この制作物は幾度かの試作を経て驚くほど精度の高い作品に仕上げられております。アクリル板はMDF板に比べると割高になってしまうものの、透明感は格別です。けん玉のようにちょっとした重さが必要なものに向いているのも利点ですね。
柏木さんの制作されたけん玉はパーツの形でイベントを通じて子供たちに配られており、子供たちは自分自身の手で組み立てたけん玉を使って柏木さんから遊び方を学びます。シンプルで明快な作りはその為に考案されたアイデアの一つです。既製品で遊ぶよりも一味二味も違う学びが得られる当作品は個人によるものづくりの好例だと思います。
入谷
2014.09.12
ファブラボ北加賀屋メンバーの方が制作されていたものを紹介いたします。
arduinoで作るお天気お知らせガジェットです。
制作者の小﨑さんに教えていただいた使い方は
玄関に立てかけてある傘の取っ手にガジェットをひっかけておく
→雨が予報されている日にガジェットの前を通ると音を鳴らして教えてくれる
といったもので、twitter上から天気情報を取得してきたり、人感知センサーやブザー・LEDと組み合わせたりと応用を利かせた作品となっております。
ファブラボ北加賀屋ではガジェットのケースを制作されておりました。 レーザー加工機によるMDF板の切断ですね。安価で手軽ながら作者のセンスもあって心地良い見た目に仕上がりました。
小﨑さん自身は電子工作に特別縁のある方でないものの、あれば便利だから作ってみようという意志でここまで到達されたことにいたく感動しました。今後の展開の一つはガジェットのコンパクト化とのことで、ますます洗練されていきそうですね。
入谷
2014.08.08
山口に行ってきました!二週間ぐらい前に!!
金曜の深夜に車を走らせ着いたのが早朝というハードスケジュールでしたが良かったです!
ワークショップは月曜に行う予定として土曜日、日曜日と準備を重ねたのですが途中途中で、地元の人の話が思わぬ所で聞けて楽しかったですね。それが私の中では印象に残ってます。例えば、YCAMの駐車場を恐らく定年を迎えたおじいちゃん達が警備していたのですが黒の塗料で塗られている大きなMOBIUMバスに興味津々。MOBIUMバスは竹のワークショップを行う為に利用すると伝えると竹にまつわる小さい頃の話をしてくれました。小学生だった頃におじいさんは竹を鎌で切ってお小遣いに替えていたと言います。当時、2000円程になったとか。そういう話を聞く機会は、今の生活では全然ないので凄く新鮮でした。昔の子供は逞しいですね、竹を切って売るなど風情すら感じます。
YCAMレジテンス、アーティストのヴェンザとも合流し、月曜のワークショップ参加までずっと交流しながら滞在させて頂きました。彼はお寿司が好きで、特に貝には異常な反応を見せてくれました。私は、お寿司屋さんで貝しか頼まない人を初めて見ました。
そんな感じで
出逢った人達と即興的に月曜日に向けて動き出すのが凄くワクワクしました。私はそういうのが凄く好きなので。
「竹取の翁」万徳さんにも会いました。噂に聞いていた方に会えて凄く嬉しかったですね。万徳さんは今はもう現役からは引退された様ですが今でもアドバイスを息子さんにされている程の目利きらしく「凄いな」とお話を聞いていても思いました。そんな万徳さんにワークショップのテーマでもある楽器「竹笛」を作って頂きました。あと竹舟も!こういう遊びは現代に生きる子供はしているのでしょうか。全く子供とは縁がないので知りませんが自然物で遊ぶ感覚を思い出し感動したので作り方を描いときます。
また次回、ワークショップの内容など写真などアーカイブとしてアップします!!
2014.07.17
7月にスペイン、バルセロナで開催された『FAB10』。
ファブラボ北加賀屋からもファブアカデミーを無事卒業された津田和俊さん、白石晃一さん、松田まおさんがスペインに行っていました!
その報告会が先週土曜日に行われスペインのFABLABでの様子や体験を写真で見ながら報告して頂きました!
特に私が印象に残ったのはスペインが食料やエネルギーなどの自立しよう!と、40年後を目指してカウントダウンが始まっている事です。お金がなくても食料が自給自足出来ていたら飢え死にする事もないですよね!(どうやらスペインは今、失業率が日本よりも高く景気が悪い様です。)単純ですがお金がなくなった時、電気が止まってしまった時、生きる力が問われると思います。行政が助けてくれるのかどうかも分からないですし、行政に頼らずとも自立出来ているのは理想です。
あと日本でも今後、国内のファブラボと横の連携をもっと繋げていこう!という話になっていた事もとても良い事だなと思いました。他のラボの方々がどんな風に考えているのかとか、ラボによって全然違うと思うので話を聞きたいですし、どう循環させているのかとか上手く循環出来ている所だったら参考に出来ますしね。
そして、今週末は5月ぐらいから山口で下見やミーティングを重ねていたYCAM情報センターでのワークショップが開かれます。
津田さんと白石さんはスペインから帰ってきてすぐのワークショップで大変そうですが私もどうなるか楽しみです!!
また沢山写真を撮って報告したいと思います。