2016.09.03
番頭リレーブログ14番目はFAB歴3年目に突入した望月梨絵が担当しますー。まず簡単に自己紹介しますと、私は2013年からFAB LAB北加賀屋を訪れインターンとして受け入れてもらっていますが最初は大阪に短期滞在予定から移住に変更し、出会った人やモノに絵を通して関わりながら暮らしてました。今回「つくる」という縛りを投げられたので、書いていきたいと思います。
FABLABで推奨されている機材で今まで作ったものといえば刺繍ミシンで作った立体物ぐらいなものかもしれません。私は「つくる」時に必要性とか義務感がないと、なかなか重い腰が上がらないんです‼︎(「DIY」精神のFABLAB思想の場でこんな事を言うのは少し場違いかもしれませんが。)でも私が何も得てなかったり作っていなかったとは感じていなく、ファブラボ北加賀屋を通じて物質としてのデジタルモノづくりは余り出来ていませんでしたが大阪で制作しながら暮らしていく環境作りにおいてとても重要な場所であり、FABLAB北加賀屋にいるから築けた出逢いはとても大きいものでした。
初めてラボに訪れた時もファブラボ北加賀屋の共同開設者の現代美術家の白石晃一さんや研究者の津田和俊さんと会ったのですが多様なジャンルの方がいる事で単純に分類することも出来ず実態を掴むのに時間がかかりましたが、理系じゃない電子工作出来ない「私」でも居ても良いという寛容な余白を持っていて、多様な人間が集まる空間に可能性を感じる事が出来ました。「考現学」[1]という考え方で絵を描き始めたのもラボに来てからでした。勿論、Arduinoとかラズベリーパイを使って遠隔操作できる何かを作りたい気もします。でもやっぱりファブラボ北加賀屋の一番の魅力は、モノを作れる環境で情報が集まってきて色んな層の人たちが出入りする所だと思っています!
1.考現学とは今、まさに、現在起っている事を分析、解説する学問で、その観点から全国にあるFABLABや関係する施設の絵を描いています。
描いた絵はこちらで公開しています!たまに更新しているので覗いてみてください!⇨Fab Lab考現学〔http://fabmodern.tumblr.com〕
2016.08.22
中国、深圳にて行われたFABLABの世界会議に、地球の歩き方を買い、ノートとボールペンを持って挑んできました!
深圳の紹介文から抜粋すると「推定1200万人の大都市であり、外資系企業が数多く参入し、衣類、電気・電子部品の工場地帯が広がる」場所の様で、日本で言うところの秋葉原だと聞いていました。と言っても私は日本の秋葉原に行った事もないので中国の秋葉原に行っても比べようもなく、とても新鮮な気持ちで探索することになりました。カンファレンスに参加しながら深圳の電気・電子部品の市場を散策し、深圳が「iPhone」にどれだけ重心を置いているか分かった気がします。(iPhoneキットは見つけられませんでしたが、買い揃えていけばiPhoneが作れる部品が沢山売っていたり、iPhoneを修理する場所がありました。)深圳が特別なのか中国がそうなのかは分かりませんが、3DプリンターやCNCミリングが日常に溢れていて、趣味で使うと言うより深圳の感じは産業感溢れていてビジネスとして利用している感じがしました!
また歩道に電気バイクや電気リアカーが歩行者と共に行き交っていて印象的でした。日本だと歩道に電気バイクが走っていたら捕まりそうですが中国では禁止されていない様です。(後日、日本語ペラペラな中国の方に聞いた所、中国政府は新しいモノが入ってきた時すぐに「ダメ」とは言わないみたいですね。)電気バイクにもペダルが付いていたので人力でも自転車の様にこげる様になっていたり、大阪で見られる「さすべえ」もどきが自転車にくっ付いていて、雨に後部が濡れない様に形が変形している傘が活用されていました。多様な種類の乗り物が行き交い、ドローンも人混みの中操縦されていたり、古いと新しいが混ざり合っている空間でした。
(深圳の数日かは雨が降っていて道に水溜まりが出来やすく公共施設の入り口の前や階段は滑りやすかった為に履いていった靴は不向きでした。厚底のスニーカでグリットがついていて滑りにくくなっている靴が急激に欲しくなりました。)
大阪で行われたFABLAB日本会議「FAB CAMP」以来の方々に沢山お会い出来ました!YCAMの伊藤さん津田さんにも。また、カンファレンスの内容についても後日アップしたいと思います。
2016.07.13
7月9日、山口情報センターでYCAMバイオリサーチのオープンデイ「発酵とDIY」が開催されるということで行ってきました!!
ザワークラウトやキムチなども実際、展示されていて、普段疑問に思いつつも流していた「保存期間」だったり「温度」などの謎もここで理解することができました。瓶に詰められた食品の展示物を見ながら「バイオ」を身近に感じる事の出来る要素として、やはり「料理」という事は一つの重要な要素だと思いました。
2016.05.21
FabLab北加賀屋があるコーポ北加賀屋の隣はアトリエ・カフエという事務所兼アトリエがあります。前回もアップした記事にあるように二階にはdot architects(建築事務所)があります。断面的に見たらこんな感じという絵を描きました。
dot architectsは今、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の為にヴェネチアに行かれましたが、昨日から名村造船所で開催されているイベント「KITAKAGAYA FLEA」の出店屋台の設計をdot architectsがされました!またヴェネチアに行ったdot architectsの代わりにアトリエ・カフエが組み立てやヤスリがけなどの作業を行っていました。連係プレイで見事、無事納品され昨日からイベントが開催されています。今回のイベントの主催者であるローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行しているLLCインセクツの編集者の方もコーポ北加賀屋に住んでいるなど不思議な繋がりがあります。コーポ北加賀屋は横の繋がりで広がる関西の縮図のような場所だなと思いました。
IN/SECTS MAGAZINE PRESENTS「KITAKAGAYA FLEA」
2016.04.30
FabLab北加賀屋が所在している建物にはFabLabを含めて、7つの事務所やNPOやアトリエ、木工所等が存在しています。なので初めて来られる方々は、どこからどこまでがFabLabなのか分からなかったり、どのような形態で開かれているのか疑問に思う方が多いと思います。でも、そこがとても魅力的だと感じています。dot architects(建築事務所)とは特によく展覧会でプロジェクトを共有することが多く面白いです。