2017.02.18
こんにちわ。番頭の森本です。
現在ファブラボ北加賀屋では、世界中のFab Labを繋いで開催されるオンライン講座「Fab Academy」に、私を含む2名が受講しています。
(出来る限り)状況を随時レポートしていきたいと思っていますが、まずはFab Academyの概要についてご紹介したいと思います!
■概要
Fab Academyは元々MIT(マサチューセッツ工科大学)で行われていた授業の一つで、”How to make (almost) anything.” というコンセプトの元、ほぼ何でも作れるようになることを目指す半年間のコースとして設計されています。
講師はFab Labの創始者でもあるMITのNeil Gershenfeld教授で 、デジタルファブリケーション、電子工作、プログラミングを中心とした技術的な内容のほか、プロジェクトの協働、アウトプットの共有など製作の前後に当たる部分についても学びます。
現在はnodeとして登録された世界中のFab Labで受講できるようになっており、日本ではFab Lab Kamakura(Super node)、Fab Lab Hamamatsu、Fab Lab Kitakagaya、Fab Lab Kyushu Univ.で受講できます(2017年時点。随時変更アリ)。
Fab Academy 2017 Nodes & Supernodes
ちなみに本年度の日本からの受講者は鎌倉1名、浜松1名、北加賀屋2名の計4名。
全体では35か国、70ヶ所のファブラボから約260人のStudentsが受講しています。
授業では細かいところまで教えてくれるわけではないので、自学自習の占める割合が多くなりますが、各ラボのマスターやグルが技術的なサポートをしてくれます。
(北加賀屋の場合、マスター→しらいしさん/2015年卒業、グル→つださん/2014年卒業)
当然ながら授業は全て英語です。ディスカッションも提出する課題も全て英語で行わなければいけません。「バイナルカッター」ってなんやねん、て思いながら、ビニールカッター(Vinyl cutter)の話をしていることに気づくのに10分ぐらいかかったりしますが、こればっかりは逃げられないので頑張るしかないです。
そして、気になる受講料は$5000。
高っ!って思いますが、ローカルラボを含めた運営サイドの諸々のコストを考えると安いような気もします。トランプ大統領の当選を境に一気に15円ほど円安になり、心が折れそうになりましたが、泣きながら何とか入金しました。
■全体スケジュール
週ごとの課題(Weekly Assignment)に取組みながら、6月のプレゼンテーションに向け各自Final Projectを製作していきます。ちゃんと授業に出席し、Weekly、Finalともに評価基準をクリアしていれば晴れて卒業となり、年に一度開催されるFab Lab国際会議(FAB〇〇)でNeilから卒業証書を授与してもらえます。
ちなみに今年のFAB 13の開催地はチリのサンティアゴ。これまた遠い・・・。
$5000払った後に、渡航費(30-50万?)なんて出せるわけないやん、と思いつつ、せっかくなので行きたいと思っており、現在思案中です。
■一週間のスケジュール
基本的には毎週以下のようなサイクルで回っています。(北加賀屋の場合)
水曜
23:00~Global Review(Neilに当てられた人が、課題を発表する)
24:45~Global Class(Neilによる講義&次週の課題の説明)
金曜
13:00~Local Session(ファブラボ北加賀屋で課題の確認&製作)
月曜
23:00~Resitation (optional)(毎週スピーカーを招いて、様々なテーマについて話をしてくれる)
火曜
13:00~Regional Review (optional)(アジア地域のラボをオンラインで繋ぎ、全員順番に宿題を発表する)
授業風景
(この画面とNeilのデスクトップが見れます。
この時はラボで受けてましたが、自宅で受講することも可能です)
以上のような感じですが、イメージつかめましたでしょうか。
現在4週目の講義が終わったところですが、徐々にモノを作る量が増えてきました。
ラボで作業していることもありますので、来年受けてみようかなーと思っている方は、お声がけください。タイミングによっては、追い込まれて若干殺気立っているかもしれないので、その際はご容赦ください。
各回の内容についても、随時発信していければと思いますので、どうぞ宜しくお願いしますー。