【番頭リレーブログ#7】Reprap系3Dプリンタづくり

2016.07.22

Fablab北加賀屋番頭の高橋謙司です。

ラボでは電子工作と3Dプリンタ制作等やってます。

 

本業は大学や企業の教室や会議室のAVコントローラーの作成などしてます。

後趣味が講じ現在はFabスペース「谷6Fab」を運営してます。

 

今回は以前製作していた3Dプリンタの事を書くことにします。

 

以前から木工(主にスピーカ作り)は行ってましたが、「Make: Technology on Your Time」という本が日本でも販売され木工のCNCの制作記事などがあり工作機械に興味持ってました。

 

丁度その頃個人でもレーザーカッタ-を購入出来る環境が出来、小型車を購入する位ならレーザーカッタ-を買ってしまえと購入して色々切ってましたが特に作る物も無く余り活用出来て無い時、FDM方式の特許が切れて、各社から比較的安く3Dプリンターが販売されメンデルと言うオープンソースで3Dプリンタを自作するのが流行り出しました。

 

日本でもATOM等がリリースされ一寸したブームに成りましたが未だ価格が高く購入には至りません。

 

オープンソースなので調べて行くうちにレーザーカッターを使えば安く作れるのではと思い、ATOMをベースに2D CADで設計し1号機を制作しました。材料費4万位で収めました。

 

それと前後して関西にFablabを設立する話を聞き、参加し番頭として現在に至ってます。

 

1号機は全てMDFと言う木の粉を接着剤で固めた合板で作り、その後MDF_ATOMで自身の3Dパーツを作り改造して、3Dプリント部とMDFフレームの合体品を制作し北加賀屋に持って行き発表しました。

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そこで色々な意見を聞き、レスポンスが返って来ると更に改良したくなり、次の機器の制作に入ると言う良い環境に入りました。

この環境こそFablabの良さだと痛感しました。

 

2号機は少しサイズの大きなPrusa i3をやはりMDFで作りました。

 

その頃北加賀屋の3Dプリンター打倒をテーマにフレームをBOXタイプにし駆動方式をCorexy式に筐体サイズを30cmx30cmx42cmに納め、加工範囲を15cmx15cmx15cmとした形で制作しました。

上部に補強のバーを付け持ち手にしてあります。

命名は「取っ手も素敵1号」としTS1シリーズにし幅広タイプと背高タイプのバリエーションが増殖する事に。

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ラボに持込暫く使って頂き好評でしたが、ラボスペースの関係や、新機材導入の為、現在は自店に置き、時たまメーカーズバザール大阪 等に展示してます。

 

北加賀屋の機材を使用してませんが、ラボでの意見や評価をいただけるとモチベーションが上がり、制作、改造が続けていけます。

Fablabに参加して良かったのは他のFablabメンバーの方との交流だと日々感じております。

 

3Dプリンタも現在は安く購入出来自作する必要もないですが、内部の構造や制御部等を理解するには作るのが一番です。

 

市販品を購入しても内部は理解できません、電子工作もキットでも良いですので機会が有れば組立てて下さい、何でも良いです。

上手く動かない時も有りますが、壁に当たった時解決できれば最高にレベルUPします。

 

日々色々作ったりしてますので facebookpageで谷6Fab探して下さい。

谷6Fab Facebookページ