2016.06.17
FABLAB北加賀屋の番頭の井上です。
番頭歴は2年目 色々 ものづくり ・ ことづくりをしてきました。
これまでしてきたことの一部を書き連ねようと思います。
●デジタル民族楽器ワークショップ
Digital Folk Instrument WorkShop from Tomohiro Inoue on Vimeo.
2015年6月7日にFABLAB北加賀屋において FABNIGHT#11 ”科学技術と民族楽器の融合” と題して、デジタル民族楽器をつくるワークショップを開催しました。
民族楽器を鳴らす、あるDJさんに出会うことからこの物語は始まりました。民族楽器という分野を、ファブラボやメイカームーブメントの側から考えてみる。昔は、民族楽器を つくる人 と 演奏者 は近しいものでした。 いまは、ショップにいけばなんでも買うことができるようになりました。
大量生産によるつくり方のブラックボックス化が、二者を分断することにつながりました。それは楽器の自由度を制限し、ひいては 音楽の豊かさ を奪う行為になっているのではないかと考えました。
3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションはものづくりのハードルをさげました。
現代のツールである3Dプリンタで、現代の民族楽器をつくる。そのデータがネットの波にのって、まただれかつくる人がでてきて、その地方独自のデザインに改変されていったら、現代の民族楽器になるのかもしれません。
実際の演奏者との対話を通して、プロダクトを完成させました。
その後、ただつくったものをPRするだけではなくて、それをつくることができ、演奏することができ、楽しむことのできるワークショップを仕掛けることで、その ものづくり は、 また違った展開をみせました。
ひとりの創作活動が、人を巻き込みながらチームを形成することで、それがムーブメントになりました。
その活動は広がりをみせて、YouFab Global Creative Awards 2015にてファイナリストに選出されたり、PaperC(no.011)に掲載していただいたり、トークイベントにてお話しすることにつながりました。
●Cutting&PaintingWorkshop
Live cutting & painting workshop from Tomohiro Inoue on Vimeo.
2016年5月には、WHITE HOUSE にて Cutting&PaintingWorkshop を開催しました。
海の家とその地域の地場産業(泉州タオル業者)をデジタルファブリケーションの力を使ってつなぐプロジェクトです。
海の家にレーザーカッターが常駐してあれば、バスタオルや上着に模様をカットして気軽に日焼けアートが楽しめるかもしれない。
そんな発想を出会う人々に話していたら共感する人がでてきて、その人が知り合いに話し、そこでまた面白いと思う人がいて。。。と、点と点が線になって、いつのまにかプロジェクトの輪ができあがりました。
ついには、地場産業も巻き込んで、一緒に試作したりしながらワークショップに落とし込むことができました。
ひとりでつくることから、誰かと一緒につくることにより、全く知らない景色をみることができました。
ひとり より ふたり、さんにん より よにん、プロジェクトの輪を広げていくことでムーブメントを起こすことができます。
一緒に おもしろいこと しましょう!