レーザーカッターを使った電気回路の作り方

2014年4月27日

FabLab Limaで6ヶ月滞在していた板谷さんのレーザーカッターを使ったエッチングの方法を共有してもらいました!!   (0)回路の塗装 銅板にプロモデル用のアクリルスプレー等をかけて、表面を完全に覆う。 […]

FabLab Limaで6ヶ月滞在していた板谷さんのレーザーカッターを使ったエッチングの方法を共有してもらいました!!

 

(0)回路の塗装

銅板にプロモデル用のアクリルスプレー等をかけて、表面を完全に覆う。

乾燥するのを待つ。

今回はMr.Color sprayを使った。

 

(1)回路の設計

Eagleで回路を書く。線の太さは0.8mm以上にすること。

片面で回路を引く。今回は例としてTopだけで回路を書いたとする。

エッチングが早くなるので、ベタ塗りGND推奨

 

(2)回路のエクスポート

レイヤーで、回路(Top),Pad,Dimentionだけを選択する。

回路とパッドと外形だけが画面に表示されていることを確認する。

File>Export>Imageを選択

 

Export Windowが現れるので

Monochromeにチェックを入れる

解像度1000dpi位

ファイル名を指定して保存

pngファイルができる。

回路部分が白く、それ以外が黒くなっていることを確認する。

 

(3)CorelDrawでの読み込み

先ほど作ったpngファイルをCorelDrawにインポートする。

 

(4)レーザーカッターの設定

黒のパラメーターでスピード50、パワー90位にする

ラスターのみにチェックを入れる

 

(5)2回削る

1回では十分削れないので、2回削る。

これで回路以外の部分の塗装がハゲる

 

(6)表面の掃除

カラースプレーのうすめ液かアルコールを含ませたティッシュで回路以外の表面(削った部分)をふく。

回路にティッシュを強く当てると、塗装が剥げるので注意。

 

(7)エッチング

銅板をエッチング液にひたして、しばらく揺らす。

しばらくすると、レーザーで塗装を削った部分(回路以外)の銅が腐食して剥がれる。

むき出しの銅がほとんど腐食したら、エッチング液から取り出す。

 

(8)掃除

エッチング液から取り出した回路をアルコールか、カラースプレーのうすめ液を含ませたティッシュで拭く。

そうすると、回路部分の銅が見えて完成。

 

(注意)エッチング液は排水として流せません+この回路にハンダ付けする場合はハンダワックスが必要です。