2014.10.18
こんにちわ。番頭の森本です。
先週10月11日、12日に大阪南港ATCで関西初?のメイカーズイベント「メイカーズバザール大阪」<http://makersbazaar.jp/>が開催されましたが、皆さん足を運ばれましたでしょうか?
ファブラボ北加賀屋は「関西メイカーズの聖地」という、もはや言ったもん勝ちのキャッチフレーズを引っ下げ、この記念すべきイベントに協力団体として参加しました。
こういう形での参加が初めてなら、イベント自体も第一回目ということで、どうなることやらと心配しておりましたが、蓋を開けてみれば多くの方にお越しいただき、大変盛り上がったのではないでしょうか。
ということで、当日の様子を簡単にお届けいたします!
<搬入~準備>
前日の搬入の様子。
会場は回廊で繋がった小部屋がいくつかあり、それらを順番に回っていくという方式。他のMakerFairのように大空間に大量のブースが集まるという構成ではなく、何となく美術館ぽい感じ?
ファブラボ北加賀屋は、まとまった数のブースを出すということで、この1部屋をまるごと占有させてもらいました。
今回の目玉の一つである自作展示テーブル組立中。
事の発端は8月末・・・
イベントまで、あと1ヶ月ちょっとしかないこの時期に、ファブラボブースの展示計画責任者である井上氏の意向で「ブース内のものは全部自作する」というルールが突如発動。
さらに、「テーブルの天板は5角形だ」という謎の要素を上乗せしてくるワンパクぶり。
それでも作る人が現れるのがファブラボ北加賀屋のステキなところ。
結局6名の方によって、全てデザインの異なるテーブルが9台制作されました。
当日の朝です。
準備であたふたする中、明確な開始の合図もなく、ふわっとスタートしました。
<ブース紹介>
各ブースの様子をダイジェストでご紹介します。
(詳細は会期前にFacebook上にアップされた各担当者によるブース紹介をご覧ください。)
①「ファブラボ北加賀屋の雑貨店」-出展者:松本さん、竹田さん、小田さん、柏木さん、青木さん、望月さん
いろんな方のプロダクトを集めた複合物販ブース。
北加賀屋らしからぬかわいさでした。
似顔絵キャラクターシール「ベジッつら」
(by 竹田さん)
ただのかわいいシールかと思いきや、表情をカスタマイズできるアプリまで開発されていました。
トータルの完成度高かったです。
思わず買ってしまいました。
プロダクトが一気に生き物っぽくなります。
「おだくまブローチ」(by 小田さん)
一部で争奪戦が勃発した人気商品。
北加賀屋ブースで最大の売り上げを記録したという噂です。
もちろん私もゲットしました。
「板から組み立てるけん玉(板けん)」
(by アニワギはかせ)
販売はありませんでしたが、多くの方がこれで遊んでました。
特に物販ブースの方々に関しては、会期中ずっと練習していたせいか、最終的にちょっと引いてしまうぐらい上達されてました。
「カードケース」(by 青木さん)
MDF等を使ったラピッドなものづくりだけでなく、質の高い材料で長く使えるものを作ることも大事だなと感じさせられた作品です。
「ギミックカード」(by 松本さん)
イベント開始早々、カッタータイプのカードが売れてましたが、その後どうだったんでしょうか。
「モチヅキ画伯 公認スタンプ」
(by 松本さん、望月さん)
我らが望月さんのイラストがスタンプに。
図柄によって値段が異なるのですが、松本さんの値付けの基準が面白かったです。
なお、物販ブースの一部商品は10月25日のFab Nightでも販売予定なので、買い逃した方はこの機会に是非!
②「自作3Dプリンタ-TS1&TS1W」-出展者:CRAFT 高橋(謙)さん
メンバーにはおなじみの高橋さんマシン-TS1(取っ手もステキ1)。
完成度の高さゆえ、「売らないんですか?」と何度も聞かれていました。
あそこまで言われると「一攫千金」という文字が頭をよぎりそうなものですが、そこは高橋さん、最後まで「売りません!」とブレない返答。
③光の結晶 -出展者:井上さん、田村さん、徴さん
ギリギリまで製作にかかっていたプロダクト。
一個出力するのに10時間ぐらいかかるそうです。
しかし、こんな青い光だったかな?
大量に並べると壮観です。
なお、3Dプリントによる出力を始め、本作品の製作には新長田のオープンFABスペース「シエテ」が協力されていました。
http://siete.jp/siete/Welcome.html
こんな感じで、プロジェクトを通してFABスペース同士の横連携が増えていくといいですね。
④「Fab for Sustainability マテリアルPJ」-出展者:森本
私が担当していたフィラメントの製造/リサイクルプロジェクトのブース。
取組み内容をご説明した後、巻き取り機構についての公開ブレストへ。
スケッチブックに、皆さんのアイデアを書いてもらいました。
←ある来場者の方のアイデアスケッチ。
「古典制御理論」なるものを勉強するといいらしいです。
廃棄プラスチック(ラフト/サポート材)のリサイクルの公開実験も行いました。
「うぉー出てきたー!」という盛り上がりもなく、気が付いたらうっすら色の付いたフィラメントが出ていたという地味な成功。
それはともかく、リサイクルの道が開けてきました!
当日の様子はこちらにも記載しています。↓
https://fablabkitakagaya.org/cms/project_archive/fab-for-sustainability-material-pj/
⑤「Fab Vehicle」-出展者:黒川さん、Miyaさん、井上さん、森本
そして、ビークルチームのコーナー。
最後の1,2週間は、いつラボに行ってもメンバーの誰かが作業していました。
ポスターがカッコいい。
渾身の塗装仕上げ(入谷さん、ありがとう!)
ただ、クオリティが高過ぎて、3Dプリンタで作ったことが伝わらないという問題が発生。
これもラボのレプリケーター2Xで出したものです。
コースまで用意したものの、トラブルが多くあまり遊んでもらえなかったことが残念でなりません!
⑦「Cogocoroプロジェクト」-出展者:田中さん、井上さん、小関さん
一方、トラブルとは無縁のレザークラフトブース。
作品の雰囲気と相まって、ほっこりするブースでした。
残念ながら製作者の田中さんは、33年に一度開催される地元の祭への参加のため出席できず。
代わりにピンチヒッターのコセキさんが奮闘されていました。
それはそうと、「33年に一度開催される祭」が気になり過ぎる・・・
⑧「Glass Craft with 3D Printer Challenge」-出展者:吉田さん 徴さん 滝内さん
今回の出展ブースの中でもっとも実験性の高いプロジェクト。
なかなか成功しない中、唯一完成した虎の子の一品。
ここに至るまでの軌跡を聞くだけでも面白いです。
むしろ、自分でモノを作っている人は、そちらの方が興味があったかもしれませんね。
⑨「ユニバーサル将棋&テラリウム」-出展者:遊牧メーカー 加藤さん
このブースではプロダクトはあくまでトリガーにしか過ぎません。
興味を惹かれて足を止めると、メインコンテンツである、「加藤さんによる”プロダクトにまつわる裏世界史”トーク」が始動するというシステムです。
知識の泉のような博識な加藤さん。
そんな世界があるのかと、いつも感心させられます。
⑩「手作りボードゲーム」-出展者:たなごころ(Kanoko & Hidetoshi Yoshioka)
そして、メイカー系イベント常連のたなごころさん。
安定感が違います。
お子様はもちろん、あらゆる世代に人気です!
最前線に陣取り、ファブラボブースを賑やかな雰囲気にしてくれました!
他にもいろんなイベントでご活躍されています。
活動状況はこちらをご覧ください。↓↓
<たなごころブログ>
http://d.hatena.ne.jp/bg_tanagokoro/
⑪「3Dプリント羽ばたき飛行機」-出展者:羽ばたき飛行機製作工房 高橋(祐)さん
そしてお馴染み羽ばたき高橋さん。
①ブース内で急に飛ばす高橋さん
→②驚く来場者
→③ほぼ無反応の常連メンバー
→④満足顔の高橋さん
→しばらくして①に戻る
という幸せなループが繰り返されていました。
壁面にコレクションを展示。
高橋さんのご自宅もこんな感じになっているそうです。
ワークショップは老若男女問わず大人気。
素晴らしいコンテンツです。
弟子&後継者募集中らしいですよ。
(参考URL)
<羽ばたき飛行機製作工房ブログ>
http://blog.goo.ne.jp/flappingwing
<YouTubeチャンネル>
http://www.youtube.com/user/FLAPPINGWING
⑫ファブラボ北加賀屋ムービー
写真には残ってないのですが、ブースの奥ではファブラボ北加賀屋での製作風景を記録したムービーが流れていました(制作:松本さん、望月さん)
今回限りにするには勿体ない素敵な動画なので、今後も何かの機会に流してほしいです!
※番外編
ファブラボ以外のブースにも面白い作品やマシンがたくさんあって、いろいろ刺激になりました!
奥歯を噛んで操作する車椅子だそうです。
すごい。
結構途切れることなくお客さんが回ってこられましたが、混み過ぎというほどでもなく、ちょうどいい感じに賑やかなイベントだったように思います。
出展者の方、ブース製作にご協力いただいた方、
そして、ファブラボ北加賀屋の窓口として企画を進めてくれた瀧内さん、松本さん
皆さん、お疲れ様でした!
そして早速ですが、2015年5月に第2回が開催されるそうです!
次回はより魅力的なものが出せるよう、しばし充電して、また頑張りましょう!
もちろん、新たなMakerさんの登場もお待ちしています!
2014.08.08
山口に行ってきました!二週間ぐらい前に!!
金曜の深夜に車を走らせ着いたのが早朝というハードスケジュールでしたが良かったです!
ワークショップは月曜に行う予定として土曜日、日曜日と準備を重ねたのですが途中途中で、地元の人の話が思わぬ所で聞けて楽しかったですね。それが私の中では印象に残ってます。例えば、YCAMの駐車場を恐らく定年を迎えたおじいちゃん達が警備していたのですが黒の塗料で塗られている大きなMOBIUMバスに興味津々。MOBIUMバスは竹のワークショップを行う為に利用すると伝えると竹にまつわる小さい頃の話をしてくれました。小学生だった頃におじいさんは竹を鎌で切ってお小遣いに替えていたと言います。当時、2000円程になったとか。そういう話を聞く機会は、今の生活では全然ないので凄く新鮮でした。昔の子供は逞しいですね、竹を切って売るなど風情すら感じます。
YCAMレジテンス、アーティストのヴェンザとも合流し、月曜のワークショップ参加までずっと交流しながら滞在させて頂きました。彼はお寿司が好きで、特に貝には異常な反応を見せてくれました。私は、お寿司屋さんで貝しか頼まない人を初めて見ました。
そんな感じで
出逢った人達と即興的に月曜日に向けて動き出すのが凄くワクワクしました。私はそういうのが凄く好きなので。
「竹取の翁」万徳さんにも会いました。噂に聞いていた方に会えて凄く嬉しかったですね。万徳さんは今はもう現役からは引退された様ですが今でもアドバイスを息子さんにされている程の目利きらしく「凄いな」とお話を聞いていても思いました。そんな万徳さんにワークショップのテーマでもある楽器「竹笛」を作って頂きました。あと竹舟も!こういう遊びは現代に生きる子供はしているのでしょうか。全く子供とは縁がないので知りませんが自然物で遊ぶ感覚を思い出し感動したので作り方を描いときます。
また次回、ワークショップの内容など写真などアーカイブとしてアップします!!
2014.07.17
7月にスペイン、バルセロナで開催された『FAB10』。
ファブラボ北加賀屋からもファブアカデミーを無事卒業された津田和俊さん、白石晃一さん、松田まおさんがスペインに行っていました!
その報告会が先週土曜日に行われスペインのFABLABでの様子や体験を写真で見ながら報告して頂きました!
特に私が印象に残ったのはスペインが食料やエネルギーなどの自立しよう!と、40年後を目指してカウントダウンが始まっている事です。お金がなくても食料が自給自足出来ていたら飢え死にする事もないですよね!(どうやらスペインは今、失業率が日本よりも高く景気が悪い様です。)単純ですがお金がなくなった時、電気が止まってしまった時、生きる力が問われると思います。行政が助けてくれるのかどうかも分からないですし、行政に頼らずとも自立出来ているのは理想です。
あと日本でも今後、国内のファブラボと横の連携をもっと繋げていこう!という話になっていた事もとても良い事だなと思いました。他のラボの方々がどんな風に考えているのかとか、ラボによって全然違うと思うので話を聞きたいですし、どう循環させているのかとか上手く循環出来ている所だったら参考に出来ますしね。
そして、今週末は5月ぐらいから山口で下見やミーティングを重ねていたYCAM情報センターでのワークショップが開かれます。
津田さんと白石さんはスペインから帰ってきてすぐのワークショップで大変そうですが私もどうなるか楽しみです!!
また沢山写真を撮って報告したいと思います。
2014.06.25
遅くなりましたが、paperC no.008に前号から引き続き連載されている『北加賀屋の発明家たち』に電化美術の伊賀さんと青野さんがフォーカスされています!FRISKマシーンと言う画期的なマシーンを紹介しています。私も取材の際、このFRISKマシーンを使ってFRISKを食べようとしたのですが口でキャッチする事が出来ませんでした。どうやら、このマシーンを使ってFRISKを食べると普段の数倍、爽快感を得られる様です!!
伊賀さん、青野さんはさすが発明者!ちゃんとこのマシーンが投げてきたFRISKをキャッチし、数倍の爽快感を得ていました。
そんな電化美術さん、展示の情報が入ってきています。こちらも必見です!!
以下、サイト(http://www.denbi.org/denbi-vol5/)から添付。
会期:2014年7月5日(土)・6日(日)
会場:阿倍野長屋(大阪 西田辺/南田辺)
時間:11:00〜18:00
入場料:無料
「電化美術」はメーカー勤務のデザイナーを中心とした、 大阪を拠点に活動するものづくり集団です。 電気技術の積極的な使用を志向し、 生活文化の延長にある新しい美術表現に挑んでいます。
第5回となる本展覧会も、大阪は阿倍野長屋にて各所属員の新作を展示いたします。 ご多忙の折と思いますが、どうぞご高覧のほどお願い申し上げます。
Facebookにて、制作レポートを(ほぼ)毎日更新中です。
https://www.facebook.com/denka.arts
電化美術→http://www.denbi.org
2014.04.18
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私がファブラボ北加賀屋で唯一使える刺繍ミシンについてまとめました!
もし、刺繍しにファブラボに行こうと思っている方がいて、持ってくものが分からないとか
どんな風に進めて行けば良いか分からないと思っている方、参考にして下さい。
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オリジナルカードにデータを保存したら刺繍ミシンにオリジナルカードを読み込ませます。ミシンの右側に差し込み口があるのでカードを入れて下さい。
(刺繍PROでレイアウトセンターを起動させてデータ作りをするのはラボに置いてあるパソコンでの作業になります。
もしかしたら図解した方が分かりやすいかもしれないですね。。)
あとは刺繍ミシンでの操作になります。
また記事として書こうとは思いますがデータ作りのコツを掴めば後は説明書で自力で頑張れば意外と何とかなります。
ただ、分からない事や困った事があれば周りの方に聞いて下さい。
ではミシンを利用する際の大まかな記述でした!