革のレーザー彫刻サンプルを作っていただきました

2014.10.06

ベテランの革職人である田中さんにレーザー加工のサンプルを作成していただきました。 調和のとれた風合いとなるようレーザー彫刻が絶妙に調整されており、ぜひ現物を見ていただきたい一品です。

 

140929 LeatherbyTanakaSan

前回の紹介にあった革加工を機に、レーザーによる革加工の経験がない方でも取り組み易くなるようノウハウをラボに残しておいていただけないか田中さんにお願いしたところ、サンプルを一つ作成してラボに残しておいてくださいました。サンプルの記録を参考にすることで失敗を少なくできるうえに、デザインの指標としても有用な代物です。実際に拝見した際は穏やかな美しさに圧倒されました。

 

田中さんは長年にわたって革作品の制作を生業にされている方で、ファブラボ北加賀屋にはレーザー加工機を使いに何度も足を運んでいただいております。写真内に記されているとおり自身で企画を立ち上げられている縁もあって、ファブラボ北加賀屋関連のイベントにて作品発表をされたり分野を越えて共同企画に参加されたりしております。ベテランの方に話を伺う機会があるというのはありがたいことで、私も先日はちょっとした注意点について教えていただきました。今後は共有化された技術がどなたかの助力になる機会が増えると嬉しいですね。

 

入谷

革作品+レーザー彫刻

2014.10.03

革といえば様々な加工がありますが、ファブラボ北加賀屋では主としてレーザーによる彫刻が行われています。 今回紹介するのは高瀬さんが制作されている革の財布です。二回目の制作となる当作品、主な加工部は公開できないのですが、写真の通りレーザーで彫刻などの作業がなされております。

 

140929 LeatherbyTakaseSan

今回の制作にあたっては革の性質が仇となり、満足に仕上がるまで何度か試作を繰り返すこととなりました。私も経験不足で上手くサポートできず、革加工の難しさを目の当たりにしました。とはいえ、レーザー加工による彫刻が見栄えよく仕上がるのも革ならではの魅力です。この作品にもオリジナルの彫刻が施されており、毎日持ち歩きたくなる実用的な小物となっております。

 

制作者の高瀬さんは専攻・職業とも機械工学の分野にたずさわっておられるのがきっかけでファブラボを訪れた方ですが、特に手芸などを経験されているわけではないものの、ファブラボ北加賀屋の機材に向いているものを制作してみようということで革作品に挑戦されております。今後も手芸でものづくりをされるのか、あるいは本業であるロボット技術を活かした作品を作られるのか、発展の行き先が非常に楽しみです。

入谷

アクリル板で作るけん玉

2014.09.17

メンバーの制作物を紹介する第二回目、今回は柏木さんの「アクリル板で作るけん玉」を紹介いたします。

 

140915 KenDama

写真の透明な立体物がけん玉の「けん」と「玉」です。

レーザー加工機で3mmのアクリル板を切断してパーツを作成し、それらを立体的に組み合わせて制作されております。平べったいパーツからボリュームのある立体物を作る方法はレーザー加工を使う中でも人気のある工作方法ですが、この制作物は幾度かの試作を経て驚くほど精度の高い作品に仕上げられております。アクリル板はMDF板に比べると割高になってしまうものの、透明感は格別です。けん玉のようにちょっとした重さが必要なものに向いているのも利点ですね。

 

柏木さんの制作されたけん玉はパーツの形でイベントを通じて子供たちに配られており、子供たちは自分自身の手で組み立てたけん玉を使って柏木さんから遊び方を学びます。シンプルで明快な作りはその為に考案されたアイデアの一つです。既製品で遊ぶよりも一味二味も違う学びが得られる当作品は個人によるものづくりの好例だと思います。

入谷

お天気ガジェット

2014.09.12

ファブラボ北加賀屋メンバーの方が制作されていたものを紹介いたします。

arduinoで作るお天気お知らせガジェットです。

140911 OTENKIgadget

制作者の小﨑さんに教えていただいた使い方は

玄関に立てかけてある傘の取っ手にガジェットをひっかけておく
→雨が予報されている日にガジェットの前を通ると音を鳴らして教えてくれる

といったもので、twitter上から天気情報を取得してきたり、人感知センサーやブザー・LEDと組み合わせたりと応用を利かせた作品となっております。

ファブラボ北加賀屋ではガジェットのケースを制作されておりました。 レーザー加工機によるMDF板の切断ですね。安価で手軽ながら作者のセンスもあって心地良い見た目に仕上がりました。

140911 OTENKIgadgetCase

小﨑さん自身は電子工作に特別縁のある方でないものの、あれば便利だから作ってみようという意志でここまで到達されたことにいたく感動しました。今後の展開の一つはガジェットのコンパクト化とのことで、ますます洗練されていきそうですね。

入谷

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