ベジっつら

2014.11.06

今回はプログラミングとカッティングマシンを使った作品を紹介いたします。

「ベジっつら」と名付けられた当作品の概要は「アプリで作った目口鼻の形にシールをマシンで切り取って野菜や果実に貼り付ける」というもので、シールを貼り付けると野菜たちが誰かへのちょっと特別な贈り物になったり密かなメッセージになったりといった小粋なことができてしまいます。

 

Takedasan3

Takedasan2

制作者である竹田さんの手間がかけられているのはなんといっても顔パーツを作成するアプリで、顔のパーツを自由に選択・調整できる機能を提供することで個々人が手軽に好みの顔のシールを作成できます。喜怒哀楽といった表情や瞳の大小・メガネなどの特徴を加えて顔なじみの誰かさんっぽい野菜ができてしまうのがなんとも味わい深いところです。

{写真上: ベジっつらアプリ画面と出力品}

 

竹田さんは以前に「きみっポイド」という企画を手がけられております。個人の顔画像から抽出した目や鼻の特徴をダルマなどといった小物の三次元データに付加することで「なんだかキミの顔に似ている小物を3Dプリンタで立体化するよ」というサービスを提供する企画でした。この二作品、ウェブサービスやゲーム内で見られるアバターのように各々の趣向に合わせて調整したキャラクターを現実の品物にするという近しい要素を持っているものの、ベジっつらは3Dプリンタではなく野菜とシールでそれを実現してしまうあたりが端的ながら色々と機知に富んだ使い方ができて実に素敵です。今後の発展は竹田さんの中でも未確定とのことですが、今も様々な機材を動かしながら色々と企んでいる様子を見るに、面白い展開はまだまだ続きそうです。

{写真下: きみっポイド出力品}

 

入谷