バイオラボ@小豆島

2016.03.31

「How To Make(Almost)Anything」という志で「ものづくり」のこれからを試行錯誤している FabLabですが、それに加えて2015年から「How To Grow(Almost)Anything」という志で「バイオ」に関する試みも始まっています。私の知っているところではFabLab浜松の竹村さんやFabLab北加賀屋の津田さんが受講していましたが、身近に受講している人がいるにも関わらず「バイオ」という普段考えない単語の持つ意味を把握出来ずに半年が経ちました。

 

2016年3月16日、神戸港から出る深夜便のフェリーに乗り込み、大阪にあるデザイン事務所のUMA/design farmと編集事務所のMUESUM、山口にある山口情報芸術センターのYCAMバイオラボの滞在制作地である小豆島に向かった時もどんな事を行うか把握していませんでした。私は他の方より5日遅れて小豆島に入り、津田さんたちと共に今回ご協力頂いていた発酵食品研究所で作業を開始しました。(とは言っても私は作業するのを写真におさめたり研究所の様子を写真で見たり絵に描いたりしてただけでしたが。)

 

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上の絵は小豆島に行く前に「研究所にある機材や道具の中には台所にあるもので代用できるものもある」という話を聞いて最初に描いた絵です。 研究所に実際に訪れて、電子レンジ、サランラップ、アルミホイル、コーヒーの瓶やガスコンロなど見慣れたものがあり研究所という掛け離れたイメージからもっと生活の延長線上にあるものという認識に変わりました。

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研究所を後にし実際に「培地を作る」「採取する」「採取したものを育てる」「観察する」という段階に分けて行程の順序に沿って機材や道具の配置を行った絵です。小豆島では、寒天の材料となるテングサやジャガイモ(馬鈴薯など)が手に入るため、実験につかう寒天培地を身近な材料でつくることもできます。

 

これまで私は、期間限定ファブラボ小豆島(2014年11月)、 DESIGNEAST 05 Camp in Shodoshima(2014年12月)とファブラボ関連で小豆島を訪れていましたが、今回「バイオ」という視点、特にキッチン・バイオというコンセプトで島の暮らしをあらためて眺めることができました。

 

《Creator in Residence「ei」》UMA/design farm+ MUESUM+YCAMバイオラボ【春会期】

会期 3月27日ー4月17日 場所 小豆島坂手

美井戸神社から少し上の倉庫で展示を展開しています。是非、足を運んでみてください。

東京ミッドタウン・デザインハブ

2016.03.03

デザインハブ

「地域×デザイン展」の関連トークセッションを聞きに行ってきました!「地域とつくる」をテーマに、FabLab Japan Networkの田中浩也さん(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)と山口情報芸術センター[YCAM]の井高久美子さん(アソシエイトキュレーター)、そして北加賀屋から津田和俊さんの3人が登壇されました。

私自身、今後生きていく上で暮らしていくことを考えるにあたり住む場所については色々考えることがあります。なので土地を選び、どう自分のしている事と環境を結びつけていくか、今回のトークは個人的に色々考えるヒントをもらえました。都市に住みながら活動をされている田中さんや地方の情報芸術センターで働く井高さん、定住型の枠組みから外れた津田さんの話はそれぞれの観点から既存の生活スタイルから一歩先にいった新しい価値基準を提示してくれた気がします。

もしかしたら、もっと新しい働き方やより良い生き方があるかもしれないという未来のワクワクさが詰まったトークでした。

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また、トーク以外にもデザインハブにて展示もしています。

FabLab Japan Networkのブースには地域と結びつきのあるプロダクトを抜粋して、ファブラボ仙台、ファブラボ鎌倉、ファブラボ浜松、ファブラボ北加賀屋の4つのラボのプロダクトが展示されていました。北加賀屋からは現代美術家の國府理さん×ファブラボ北加賀屋でラボの近くの農園で「畝を動ける椅子」をテーマに制作されたシャベルなどの農具も収納できるプロダクト(みんなカーゴ)が展示されています。農園を借りる主婦たちが「こんなのがあったら便利だね」を形にしたものです。

他にもたくさんの地域と関わったプロジェクトが展示されています。3月6日まで開催されているので、是非遊びに行ってみてください◎

地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-の詳細はこちらです。→

http://www.jidp.or.jp/lds2016/event/